あまり知られていないかもしれませんが、木炭をつくる際に取り出した煙。その煙が木酢液なのです。<参考>
では、この煙=木酢液とはなにか?
木酢液には多くの化学物質が含まれています、木炭を焼く際の原料や焼き方などによってその成分は変化するため木酢液が何なのかというのは実のところはまだよくわかっていないようです。
消臭や消毒の作用があるとのことで畑に撒いたり、ペットや家畜などの消臭、お風呂に入れたりするなどその用途は様々です。確実にその作用は実感できますがその効果は科学的に証明されているわけではないようです。
木は大地から水分と養分を、大気中から二酸化炭素と太陽光を取り込んで生きています。
こうして取り込んだ成分を木は必要に応じて化学変化させて自らの体にため込みます。あるものは害虫から身を守るために。あるものは傷を癒すために。あるものは種子を飛ばしてくれるものを呼び寄せるために。遠く離れた仲間や敵とコミュニケーションするために。。
木によってつくられる大地と宇宙(太陽)のエキスとも言えるこの琥珀色の液体は通常は腐って大地に戻るか、燃えて煙となって再び宇宙に返ります。
ふつうに木を燃やすとその煙には有害な成分も含まれているため、その木酢液を利用することはできません。しかし炭焼きの工程で出る煙には有害物質がほとんど含まれていません。
厳密に言うと含まれていない時間帯の煙を集めています。
炭焼きの工程の中でも木酢液が取れる時間帯は限られています。炭化が安定する1日から1日半ほどの時間だけです。米飯製炭所ではその時間帯を正確に見極めて採取しています。
さらに採取した木酢液は半年から数年間安置することによって不純物を沈殿させてからボトリングしています。
伝統的な炭焼きだからこそ採取できる100%ナチュラルの木酢液にはまだまだ私たちの知らない作用がたくさんあるはずです。予想もしない効果が得られることもあるかもしれません。ひょっとしたら使い方によっては思っていない作用が生じるかもしれません。
お試しの際は少しずつ、様子を見ながら、大地と宇宙のエネルギーを感じながらご利用ください。
丁寧に炭を焼くからこそ採取することができるこの大地と宇宙のエキス。使い方は自由です。おすすめの使い方があれば私に教えてください。
炭焼きとは木から煙を取り出す作業。
その煙はただの煙ではない。
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