「ぺーぱんせいたんじょ」と読みます。
北海道旭川市の大雪山の麓から流れ出て石狩川に合流する「ペーパン川」の流域をペーパン地区と呼んでいます。アイヌ語で「甘い水」を意味するこの川沿いを開拓した先人たちは鬱蒼とした原生林であったこの地でいつの日か米を収穫することを誓い、ペーパンに「米飯」という字をあてました。そして血のにじむ努力の末に現在のペーパン地区は美味しいお米が生産できる豊かな農地となっています。
大雪山を望む山々に囲まれた水田地帯のペーパンで木炭を焼いているので米飯製炭所と名付けました。
2018年の夏から「米飯製炭所」として木炭を販売しています。
木炭づくりの修業を開始したのが2015年。ペーパンで窯を作り始めたのが2016年。
そこから2年の施行の錯誤の後にたどり着いた製炭所です。
まだまだひよっこではありますが木炭の品質には妥協はありません。
(その分無駄が多いのですが。。)
自分で山を掘ってそこにある土と木で作りました。
新規参入の木炭生産者自体が絶滅危惧種となりつつありますが窯を自ら作って参入する人間は本当に少ないと思います。
かつては日本全国各地で木炭が焼かれていました。その地にあった炭窯というのが各地にあったのですが一度その技術が途絶えてしまうと窯をつくることは容易ではありません。ペーパンの地に合った窯の作り方を知る人が存在しないからです。幾度と失敗を繰り返しながらここまでたどり着きましたがまだまだ改善の余地はあります。
基本的には一人です。妻にも手伝ってもらうこともありますが子供がまだ小さいので今のところ一人作業が多いです。
そのため生産量も少ないですし、発送処理や配達などに時間を要することがあるので予めご了承ください。
木炭の生産は基本的に積雪期に行っています。炭窯周辺の除雪が大変ではありますが本来炭焼きは冬季の仕事でした。春から夏にかけては山仕事や野良仕事をして、秋に原木を伐採し冬に木炭を生産するという自然に合わせたサイクルでやっています。
いまのところはそうです。ですが、木炭を利用したイベントや製炭所周辺の森林を利用した活動も計画しています。さらに木炭を生産する過程で生じる粉炭や木炭を利用した商品を開発していく予定です。
ちなみに積雪期以外は個人や仲間と山仕事をしています。
薪に関しては生産体制が整えば販売もしますが2020年現在では薪の販売はしておりません。
そのうちにブログ等でまとめていくつもりですが知りたい方は酒でも持って聞きに来てください。