私たちの生活から火が遠くなり「木炭」といっても何を指すのかいまいちわからなくなってきています。
そこで今回は木炭の種類について簡単におさらいします。
「木炭」 木の炭ですから原料は基本的に木となります。基本的にといったのは「おが粉」を原料とするものがあるからです。
おが粉を原料とする木炭を「オガ炭」と呼んだりします。ほかにヤシ殻を炭にしたものや炭の粉を練ってできた「練炭」などもあります。
原料の違いで分類するのではなく製造方法で分類する方法もあります。
代表的なものが「白炭」と「黒炭」です。白炭は備長炭とも呼ばれ高温で炭化させて窯の外で消化するものでよくテレビなどで目にする木炭です。特徴は見た目が白くて叩くとキーンと音がする非常に硬い炭です。
一方で黒炭は窯の中で消化させる製法で見た目は黒く叩いてもキーンという音はしません。
ペーパン木炭はこの黒炭です。
一般に白炭は火力も火持ちも黒炭より上です。しかし火をつけるのに大変時間がかかります。黒炭は火力、火持ちは劣りますが火付きがよく扱いやすい炭と言えます。
黒炭の品質は焼き方や樹種によっておおきく差がありますが国産の物でしたら問題はないでしょう。
黒炭は皮がついたままですので見た目も美しいのが特徴ですが粒状の粉がどうしても出てしまうので触ると手が黒くなりますのでご注意ください。
たまに「木炭を水道水に入れると美味しくなるんでしょ?」、「炊飯器に入れてお米を炊くと美味しくなるんでしょう?」と聞かれることがありますがこれを黒炭でやると炭の粉が混じりますのでやらないほうがいいです。脱臭などで玄関やトイレに置く際も粉が出ますのでご注意ください。
炭と言っても様々な種類があります。同じ種類でも産地によって変わりますし生産者によっても変わります。ぜひ様々な木炭を手に取っていただきその炭がどのようにつくられているのか、どのような思いで作られているのか、原料となる木が生えていた森をイメージしながら炭を味わってみてください。
Comentários