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  • 執筆者の写真米飯製炭所

樹液生活

気温がプラスになってきてどんどん雪が解けていく時期になるとやってくる楽しみ。


それはイタヤカエデの樹液です。


メイプルシロップの原料であるこの樹液は冬の間根っこに蓄えていた養分が水分とともに幹や枝に上がっていくもののことです。


毎年この時期になるとわくわくして山に向かいます。


1年に1本だけドリルで穴をあけてチューブを差し込んで樹液を容器に貯めていきます。

天気がいい日なら1日に2リットルのペットボトルがあふれるくらいは採れます。


木の大きさやその年の天気などによって採れる期間は大きく変わってきますがだいたい1週間から10日くらいです。


採れた樹液はそのまま飲んでもほのかに甘くすっきりとしていておいしいです。


日中の作業でのどが渇いたときや二日酔いの朝などには最高ですね。


それと樹液で淹れたコーヒーは最高においしくてたまりません。

紅茶なんかもいいですね。


それからウィスキーのチェイサーなんかにしてもいいです。


甘さがもう少し欲しければ少し煮詰めたらいいです。


ストーブの上においておけばドンドン煮詰まっていきます。

そのままに詰めていけばメイプルシロップの完成です。


水分が多すぎたらカビが発生しやすく、少ないとカチコチに固まってしまうため最適な濃度のシロップをつくるのは少しコツが必要です。


2リットルの樹液で大さじ1杯から2杯ていどのシロップが採れます。


楽しみは尽きません。


樹液が止まったら本格的な春はもうすぐそこです。







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