実は北海道は木炭生産全国3位ということを以前お伝えしました。(こちら)
ですが北海道全域で木炭が生産されているわけではありません。
ほとんどが道南や道東の一部に集中しています。
道南の森町、厚真町。道東の釧路、標茶、池田、弟子屈などです。
これらに共通するのは
積雪が少ない
平坦な山林が多い
ミズナラが多い
まさに炭焼きにうってつけの地です。だからこそ現在でも木炭の生産が続いているのです。
米飯製炭所のある旭川市を含む北海道北部(道北部)で伝統的な土窯による木炭を生産している人は米飯製炭所だけなんです。
※(工業的に木炭を製造している業者はいくつかあります)
それは
積雪が多い
平坦な山林が少ない
ミズナラが多くない
からです。
かつては北海道全域で木炭は生産されていました。
その多くは専業ではなく農家の副業として冬季に馬をつれて山に入り木炭を焼いていたのでした。ミズナラ以外の木も価格は劣りますが流通していました。
それも高度成長期のエネルギー革命により木炭の需要が減るにつれ炭窯の煙が途絶えていきます。
馬でなく機械で木を出し、山中でなく里で炭を焼くには雪は邪魔な存在です。
除雪の分だけコストがかかります。
平坦な場所はほぼすべて農地として利用されている地域では機械を山に入れるには道が必要です。
道を入れる分だけコストがかかります。
ミズナラやイタヤカエデの木炭にだけ値段が付くような木炭マーケットではミズナラ以外の木は商品になりません。ですが原木を調達する際は面積当たりの対価を支払います。
ミズナラ以外の木の分だけコストがかかります。
こうした理由で条件の悪い地域の炭焼きの火は消えていきました。上川管内(稚内-南富良野)は完全に消滅して久しいです。(趣味的にやっている人はいるようです)
そういう状況の中、この道北で新たに炭焼きを始めた米飯製炭所です。
みなに「やめとけ、儲からん。」と言われ続けました。
アマノジャクな私はその言葉をバネにしてここまでたどり着きました。
確かに儲からないのですけどここにきて少し希望が見える活動がイギリスから始まってきています。
それは別の機会に。
まずはインスタグラムで #propercharcoalmovement で検索してみてください。
ある冬の日の米飯製炭所の風景。
除雪で一日が終わることも。。
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