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  • 執筆者の写真米飯製炭所

北海道の白炭の話

更新日:2020年6月16日

黒炭と白炭の話をするとたまに聞かれるのが「白炭はやらないの?」という質問です。


やってみたい気持ちはありますがおそらくやることはないでしょう。

いろいろ理由はありますが最大の理由は


「北海道に白炭に適した木がない」


ということです。白炭は技術的にも生産性も黒炭より難しいとされています。それだからこそ値段も黒炭より高いわけですが残念ながら北海道に自生している樹木では白炭にしても高く売れる白炭は作れないのです。


備長炭に使われるウバメガシという木は水に沈むほど重い木です。それくらい重くて堅い木でなければ高温でやかれる白炭には向かないということでしょう。

そして北海道木炭の主要樹種であるミズナラやイタヤカエデは黒炭にすることでその能力を最大限に発揮できる樹種とも言えます。


白炭はつくることはできませんが黒炭でも白炭と同じくらい高温で焼くことで非常に硬い黒炭を焼くことは可能です。

高温で焼けば焼くほど生産量は減るのですが北海道の炭焼きさんは高温で焼くのが好きなんでしょうね。みなさんおどろくほど高温で焼いてます。米飯製炭所の黒炭も窯の中では真っ赤に燃えています。


黒炭は白炭に劣るというよりは樹種に合った炭のつくり方の違いだとも言えますね。





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